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執筆者の写真静岡 ユネスコ

静岡の魅力を再発見!野路毅彦アナが語る『しぞーかの方言ものがたり』レポート

11月23日、「アイセル21」で開催された『しぞーかの方言ものがたり』講座。静岡の魅力を方言という切り口で深く掘り下げた内容は、参加者から大好評を博しました。


講師には静岡放送アナウンサーの野路毅彦さんをお迎えしました。



 講座の始まりを華やかに彩ったのは、地元のダンスチーム「ワンデイドリーム」の皆さんによるパフォーマンス。軽やかなステップとエネルギッシュな動きに、会場は大いに盛り上がりました。子どもから大人まで一体となって楽しめるその演技に、多くの方が笑顔になっていたのが印象的でした。



 

 演目後には、ダンスチームに所属する子供たちとの交流の場が。野路さんから方言で質問された子供たちは最初ちょっぴり戸惑いながらも、次第に笑顔で答えてくれました。大人の方には慣れ親しんだ言葉ばかりでしたが、子供たちにはなかなか聞き馴染みの無い言葉も多かったようですね。


 

 野路さんの講座では、静岡の方言の中でも特に「アクセント」に焦点を当てた内容が展開されました。特筆すべきは、井川地区に今なお受け継がれている「無形アクセント」と呼ばれる方言についての話です。

 この地域に今なお残されているアクセント体系が持つ文化的価値や、それがどのように日常会話に活かされているか、この先どうやって残していけば良いのか。などなど丁寧に解説してくださいました。





野路さんの話術に引き込まれ、会場は終始熱心に耳を傾けていました。「自分たちの身近な言葉の中に、こんなに深い歴史や魅力が隠されているとは思いませんでした」という声も多く聞かれました。




また、人口減少が叫ばれる昨今、「方言の危機以前に人口の危機が迫っている」という現実についても触れられました。このような問題に立ち向かうために、地域の文化や言葉を守ることの大切さが改めて強調されました。


さらに、「気付かれない方言」というテーマでは、自分たちも気づいていなかった方言が紹介される場面も。「こんな言葉も方言だったの?」と会場が驚きと共感に包まれる中、野路さんから「気づいたら直してしまいますから、会場を出たら忘れてくださいね」と冗談を交え、笑いを誘った場面も印象的でした。


 

 今回は、静岡城北高校の生徒さんがボランティアスタッフとして参加してくださいました。受付から会場案内、生徒さんたちの柔軟なコミュニケーションと責任感のある働きぶりは、イベント全体を支える重要な役割を果たしてくれました。若い世代が地域文化を支える活動に関わってくれる姿に、未来への希望を強く感じました。





 

この講座を通じて、静岡の方言が持つ奥深さや魅力を改めて感じることができました。地元の文化を次世代に繋いでいく重要性を考えると同時に、方言を使ったコミュニケーションが持つ力を実感した時間でした。

 

「しぞーかの方言ものがたり」に続く次回イベントのお知らせです!


2024年2月24日(月・祝)七間町MIRAIE大ホールにて「七間町シネマヒストリー」をテーマにした講座を開催予定です。


今回は静岡ユネスコ協会会長の齋藤隆が講師を務め、七間町の映画の歴史や文化について語ります。また、スクリーンミュージックコンサート映画関連の展示もあり、盛り沢山の内容となっていて映画好きの方も、地域の歴史に興味のある方も楽しんでいただける内容になる予定です!


※本講演は2部制で有料になります。3300円(税込)

前売券をご購入の上お楽しみいただけます。



詳細は、HPやInstagramで順次お知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね!皆さまのご参加を心よりお待ちしております!


文・写真 小塚 司



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